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印刷コマンドの基本
このページでできるようになること
Jw_cadで作図した図面をプリンタへ送り、紙に印刷できるようになります。あわせて、印刷コマンドの起動方法、印刷ダイアログ全体の見方、印刷範囲の確認、印刷ボタンの押し方という一連の基本フローを通しで理解できます。プリンタ設定や印刷範囲の細かい指定、倍率変更などは別ページに分けていますので、この記事では「とにかく1枚出す」までの最短ルートを身につけましょう。
背景: Jw_cadの印刷コマンドは、実行するとまずプリンタ選択ダイアログが開き、続いて作図画面に赤い印刷範囲枠が表示される、という2段階の流れになっています。一般的なオフィスソフト(WordやExcel)の「印刷ボタン1回で印刷開始」とは挙動が違うため、最初に全体像を押さえておくと迷わずに済みます。
印刷コマンドの起動方法
印刷コマンドは3通りの方法で起動できます。よく使う方法をひとつ覚えれば十分です。
| 起動方法 | 操作 |
|---|---|
| メニューバー | 「ファイル」→「印刷(P)」を左クリック |
| ツールバー | メインツールバーの「印刷」アイコンを左クリック |
| ショートカット | Ctrl+P(一般的なWindowsショートカットと同じ) |
要確認:
Ctrl+PがJw_cadのデフォルトで割り当てられているかは実機で要確認。割り当てられていない場合は本文から削除するか、別途キー設定が必要な旨を補記する必要があります。
画像準備中 — メニューバー「ファイル」→「印刷(P)」の表示
画像準備中 — メインツールバーの「印刷」アイコンの位置
印刷の基本フロー(全5ステップ)
Jw_cadの印刷は、ダイアログでプリンタを選んだあとに作図画面で印刷範囲を確認し、最後に「印刷」ボタンを押す、というやや独特な流れになっています。まず全体像を押さえてから、それぞれの詳細手順に進みましょう。
印刷フロー サマリー
| # | 操作 | 何が起きるか |
|---|---|---|
| 1 | 印刷コマンドを起動 | 「印刷」ダイアログが開く |
| 2 | プリンタを選んで「OK」 | ダイアログが閉じ、作図画面に赤い印刷範囲枠が表示される |
| 3 | 印刷範囲を確認・調整 | 範囲・基準点・倍率・回転をコントロールバーで微調整 |
| 4 | コントロールバーの「印刷(L)」をクリック | プリンタへ送信が始まる |
| 5 | 印刷完了 | 作図画面が通常表示に戻る |
合計の操作はおおむね30秒ほどで完了します。それぞれの詳細手順は以下のとおりです。
ステップ1: 印刷コマンドを起動する
メニューバー「ファイル」→「印刷(P)」をクリックするか、メインツールバーの「印刷」アイコンをクリックします。
画像準備中 — 印刷コマンド起動直後の画面
ステップ2: 印刷ダイアログでプリンタを選ぶ
印刷コマンドを実行すると、Windows標準の「印刷」ダイアログが表示されます。このダイアログは普段お使いのプリンタ選択画面と同じ構造です。
ダイアログの主な項目
| 項目 | 役割 | 操作 |
|---|---|---|
| プリンタ名 | 出力先プリンタの選択 | 右側の「▼」で複数のプリンタから選ぶ |
| プロパティ | 用紙サイズ・印刷の向き等の詳細設定 | クリックでプリンタ機種別の設定画面が開く |
| 印刷範囲 | ページ範囲指定(通常は「すべて」のまま) | Jw_cadでは個別の範囲指定はあまり使わない |
| 部数 | 印刷する枚数 | 数値を入力 |
| OK | 設定を確定して次へ進む | クリックで作図画面の印刷範囲指定モードへ |
| キャンセル | 印刷を中止 | クリックで作図画面に戻る |
画像準備中 — 「印刷」ダイアログ全体(プリンタ名・プロパティ・部数・OK/キャンセル)
Tips: 用紙サイズと印刷の向きは「プロパティ」の中にあります。用紙の縦横切替やA3/A4の選択方法は プリンタ設定(用紙サイズ・向き) で詳しく解説しています。
設定が終わったら「OK」をクリックします。ダイアログが閉じて作図画面に戻ります。
ステップ3: 印刷範囲を確認する
「OK」をクリックすると、作図画面に赤色の印刷範囲枠が表示されます。これは「次に印刷したらこの範囲が紙に出力されます」というプレビュー表示です。
印刷範囲枠の見方
- 赤い枠線が用紙1枚ぶんの印刷可能範囲を示しています
- 枠の中に収まっている図形だけが印刷されます
- 枠からはみ出した部分はカットされます
- マウスポインタには赤枠がついて移動できる状態になっています
画像準備中 — 作図画面に表示された赤い印刷範囲枠
背景: Jw_cadは「印刷プレビュー」という独立した画面を持たず、作図画面そのものが印刷プレビューを兼ねます。赤枠が見えている間は印刷モード中なので、枠の中に印刷したい図形が収まっているかをこのタイミングで確認しましょう。
コントロールバーの基本項目
印刷モード中、画面上部のコントロールバーには印刷専用の設定項目が並びます。最初は次の3つだけ覚えれば十分です。
| 項目 | 用途 | 詳細記事 |
|---|---|---|
| 印刷(L) | 印刷を実行する | この記事のステップ4 |
| 範囲変更(R) | 印刷範囲を別の位置へ移動する | 印刷範囲の指定 |
| プリンタ設定 | プリンタ・用紙サイズ・向きを変える | プリンタ設定 |
画像準備中 — 印刷モード中のコントロールバー全体
ステップ4: 印刷範囲を調整する(必要に応じて)
赤枠の位置・倍率・向きが意図と違う場合は、印刷ボタンを押す前にここで調整します。各操作の詳細は別記事に分けています。
| 調整したい内容 | 操作 | 詳細記事 |
|---|---|---|
| 用紙サイズ・縦横を変えたい | プロパティで設定 | プリンタ設定(用紙サイズ・向き) |
| 印刷範囲を別の位置に動かしたい | 「範囲変更(R)」または右クリック | 印刷範囲の指定 |
| 縦横を切り替えたい | 「90°回転」ボタン | 印刷範囲の指定 |
| 拡大・縮小して印刷したい | 倍率プルダウンで指定 | 印刷倍率(拡大・縮小・任意倍率) |
| カラーで印刷したい | 「カラー印刷」にチェック | カラー印刷とモノクロ切替 |
| 線の太さを調整したい | 基本設定の「色・画面」タブで | 印刷時の線幅変更 |
| 複数ファイルを一括で出したい | 「出力方法設定」 | 連続印刷 |
| 印刷範囲枠を図面に書き込みたい | 「枠書込」ボタン | 印刷範囲枠の書込み |
Tips: ここでの「調整」は紙に出る前の最終チェックを兼ねます。慣れないうちは、一度赤枠の位置と向きを目視で確認してから印刷ボタンを押すクセをつけると、無駄なミスプリントを減らせます。
ステップ5: 印刷を実行する
調整が終わったら、印刷を実行します。実行方法は2通りあります。
実行方法A: コントロールバーの「印刷(L)」ボタンをクリック
画面上部のコントロールバーにある「印刷(L)」ボタンを左クリックします。これが標準的な印刷実行方法です。
実行方法B: 作図画面で左クリック
赤枠が表示された状態で作図画面内を左クリックすると印刷が実行されます。コントロールバーまでマウスを移動しなくてもよい分、慣れると速いです。
注意: 作図画面で右クリックは「印刷範囲の移動」になります。印刷を実行したいのに右クリックすると、赤枠だけが動いて印刷は始まりません。最初は混乱しやすい挙動ですので、迷ったら確実に「印刷(L)」ボタンをクリックしましょう。
画像準備中 — コントロールバー「印刷(L)」ボタンの位置
印刷の進行状況
印刷を実行すると、ファイル名やプリンタ名が画面上に表示され、プリンタにデータが送信されていることが分かります。送信が完了すると作図画面は通常の表示(背景色・印刷モード解除)に戻ります。
画像準備中 — 印刷実行中の進捗表示
印刷プレビューについて
Jw_cadには独立した「印刷プレビュー」画面はありません。印刷モード中の作図画面そのものがプレビューの役割を果たします。
| 一般的なソフトの挙動 | Jw_cadの挙動 |
|---|---|
| 「印刷プレビュー」メニューで別画面を開く | 印刷コマンドの実行中に作図画面で確認する |
| プレビュー画面では編集不可 | 赤枠が出ている間も範囲・倍率・向きの調整は可能 |
| プレビューを閉じてから印刷 | プレビュー兼操作画面のまま「印刷(L)」を押す |
Tips: 「紙に出す前にどう見えるか確認したい」という用途は、印刷コマンドを起動して赤枠が表示された段階で済んでいます。Wordのような独立プレビューを探して迷う必要はありません。
実務での使い方 ★PERSC独自
A3/A4の試し刷りはまずA4で
A3で本印刷する図面でも、最初の確認はA4で縮小印刷するのが現場の定番です。インクとA3用紙を節約しつつ、文字や寸法線が読めるかをチェックできます。A3→A4縮小の手順は 印刷倍率(拡大・縮小・任意倍率) に詳しく書いています。
「とりあえず1枚」の最短ルート
打ち合わせ直前など、設定にこだわる時間がないときの最短ルートは次のとおりです。
Ctrl+Pまたは「印刷」ボタン- プリンタ確認 →「OK」
- 赤枠の位置を目視確認 →「印刷(L)」
このルートさえ覚えておけば、複雑な設定を触らなくても1枚は出力できます。設定の細部は別の機会に詰めれば十分です。
印刷モードに入ったまま戻りたいとき
赤枠が出ている印刷モード中に「やっぱり印刷せず作図に戻りたい」場合は、別のコマンド(線・円など)を選択するか、Escキーで印刷モードを抜けられます。誤って印刷ボタンを押さなければ、紙は出ません。
つまずきポイント・対処 ★PERSC独自
Q: 印刷ダイアログで「OK」を押したのに印刷されない
→ Jw_cadの印刷は2段階です。「OK」を押した後に作図画面に赤枠が表示され、そこからもう一度コントロールバーの「印刷(L)」を押す必要があります。「OK=印刷開始」だと思い込みやすい箇所なので、最初は混乱しやすいポイントです。
Q: 赤い枠が出てきたが、何をしていいか分からない
→ 赤枠は「印刷プレビュー」だと思ってください。位置を確認したら、コントロールバーの「印刷(L)」ボタンをクリックすれば紙に出ます。位置を変えたい場合は、作図画面内で右クリックまたは「範囲変更(R)」ボタンで枠を動かせます。
Q: 作図画面でクリックしたら勝手に印刷された
→ 印刷モード中の作図画面左クリックは印刷実行です。意図せずクリックしてしまった場合は、印刷ジョブをプリンタ側でキャンセルしましょう(Windowsの通知領域からプリンタアイコンを開いて「キャンセル」)。
Q: 図形が赤枠からはみ出している
→ 範囲変更(印刷範囲の指定)で赤枠の位置を動かすか、印刷倍率(印刷倍率)を下げて全体を収めるかの2択です。図面縮尺(作図時の 1/100 等)を変える前に、まずは印刷倍率側の調整で済ませるのが安全です(両者の違いは 印刷倍率(拡大・縮小・任意倍率) 冒頭の整理表を参照)。
Q: 印刷したら線が出ない・薄すぎる
→ 線色ごとの印刷時の太さ設定が原因のことが多いです。基本設定の「色・画面」タブで「プリンタ出力 要素」の線幅を調整してください。詳しくは 印刷時の線幅変更 を参照。線幅の mm 標準値 は 印刷時の線太さ標準(mm基準) を参照してください。トラブル全般の切り分けは 印刷時に線が太すぎる・細すぎる ※準備中 で扱います。
Q: 図面の中の画像だけが印刷されない
→ 画像挿入の設定が「同梱」になっていないと、印刷時に画像データがプリンタへ送られません。詳しくは 画像が印刷されない ※準備中 を参照。
関連項目
- プリンタ設定(用紙サイズ・向き) — プロパティで用紙サイズ・縦横を切り替える
- 印刷範囲の指定(基準点・回転) — 赤枠の位置・基準点・90°回転
- 印刷倍率(拡大・縮小・任意倍率) — A3→A4縮小・任意倍率の入力(図面縮尺との違いも整理)
- カラー印刷とモノクロ切替 — カラー印刷チェックの使い方
- 印刷時の線幅変更 — プリンタ出力要素の線幅
- 連続印刷(複数ファイル一括) — ファイル連続印刷
- PDF出力 — CubePDF / Microsoft Print to PDF(PDF プリンタ経由の印刷)
- 印刷範囲枠の書込み — 印刷範囲枠を作図に書き込む
- 用紙サイズ設定 — 図面側の用紙サイズ設定(印刷とは別軸)
- 縮尺設定 — 図面縮尺の設定(印刷倍率とは別概念)
- 縮尺の標準 — 建築図面の用途別 図面縮尺の標準値
- 印刷時の線太さ標準 — 線幅 mm の建築標準値(マスター)
- 線色運用の標準 — 建築実務での線色割り当て(マスター)
- 印刷時に線が太すぎる・細すぎる ※準備中
- 印刷範囲がずれる・はみ出す ※準備中
- 画像が印刷されない ※準備中
まとめ
- 印刷コマンドはメニューバー「ファイル」→「印刷(P)」、ツールバー「印刷」アイコン、
Ctrl+Pのいずれかで起動 - 起動後は2段階:①ダイアログで「OK」→ ②作図画面の赤枠を確認 →「印刷(L)」ボタンで実行
- 作図画面左クリックは印刷実行、右クリックは印刷範囲の移動なので注意
- 用紙サイズ・印刷範囲・倍率・カラー切替は別記事に分けているので、必要に応じて参照
- 「印刷プレビュー画面」は独立しておらず、印刷モード中の作図画面がそのままプレビューになる