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未検証

基本設定 AUTO タブ

このページでできるようになること

Jw_cadの基本設定ダイアログ「AUTO」タブで設定できる項目をひととおり理解し、左ドラッグ・右ドラッグそれぞれのAM/PM12方向に好きなコマンドを割り当てられるようになります。クロックメニュー(1)と(2)の切替方法、変更可能・変更不可コマンドの違い、設定変更前にスクリーンショットを残しておく実務上のコツまで押さえます。

背景: 「AUTO」タブは、Jw_cadの高速作図機能であるクロックメニューとAUTOモードの「動きそのもの」を読者の手で再設計できるタブです。ここをいじると操作感が一変するため、初心者は触らずに、操作に慣れた中級者以降が好みに合わせて少しずつ調整していくのが定番の使い方になります。


タブの起動方法

経路操作
メニューバー「設定」→「基本設定」→「AUTO」タブ
ツールバー「基設」ボタン →「AUTO」タブ

Tips: 「AUTO」タブで設定したクロックメニューの割当ては、「OK」を押した瞬間に確定します。試行錯誤中に元の状態に戻したい場合は、変更前にダイアログのスクリーンショットを撮ってからいじり始めると安全です。


「AUTO」タブの全体像

「AUTO」タブは、クロックメニューの12方向×4面(左ドラッグAM/PM・右ドラッグAM/PM)にどのコマンドを割当てるかを一括で設定するタブです。大きく分けると以下のブロックで構成されています。

ブロック設定対象主な用途
クロックメニュー(1)/(2) 切替ダイアログ全体を (1) と (2) のどちらの編集モードにするかクロックメニューは2セット持てる
左ドラッグ AM 12方向左ボタンドラッグ AM時の各時方向の割当て0〜11時にコマンド番号を入力
左ドラッグ PM 12方向左ボタンドラッグ PM時の各時方向の割当て同上
右ドラッグ AM 12方向右ボタンドラッグ AM時の各時方向の割当て同上
右ドラッグ PM 12方向右ボタンドラッグ PM時の各時方向の割当て同上
コマンド一覧(参照表)ダイアログ下部に並ぶ「コマンド名と機能No.」の対応表入力する番号をここで調べる

要確認: ブロック分けは仕様の理解上の整理です。ダイアログ上の物理的なグルーピング(枠線で囲まれているか等)と、各ブロックのラベル文言は実機で確認します。


クロックメニュー(1)と(2)の切替

「AUTO」タブの左上にあるボタンが、編集対象を「クロックメニュー(1)」と「クロックメニュー(2)」のどちらにするかを切り替えるボタンです。

  • ボタンに「クロックメニュー(1)」と表示されているとき → 表示中のダイアログは**(1)の編集モード**
  • ボタンを押すと「クロックメニュー(2)」表示に切り替わり、ダイアログ内容も**(2)の編集モード**に入れ替わる
  • もう一度押すと(1)に戻る

背景: クロックメニューは(1)と(2)の2セット用意されています。(1)は通常時のクロックメニュー、(2)はAUTOモードコマンド実行中にしか出てこないクロックメニューです。AUTOモードを使い込まない方は、ほぼ(1)だけのカスタマイズで完結します。

要確認: (1)/(2)切替ボタンの正確なラベル文言と、クリック時のボタン表示変化(押し込み表示・色変化など)は実機で確認します。

クロックメニューそのものの仕様(96コマンドの数え方・キャンセル方法・AM/PM切替)は クロックメニュー で詳しく解説しています。


12方向の割当てを変更する手順

ここからが「AUTO」タブの中核です。左右ドラッグ×AM/PMそれぞれの12方向に、コマンド番号(機能No.)を入力していくことで、各方向に割り当てるコマンドを変更できます。

手順1: 編集対象((1) or (2))を選ぶ

ダイアログ左上のボタンで、編集したいクロックメニューが**(1)** か (2) かを切替えます。最初は(1)のままで構いません。

手順2: 変更したい方向の入力欄を見つける

ダイアログ内には、左ドラッグAM/PM、右ドラッグAM/PMの4ブロック × 12方向 = 48個の入力欄が並びます。たとえば「右ドラッグAMの3時方向」に新しいコマンドを割当てたい場合は、その位置の入力欄を選びます。

手順3: コマンド番号(機能No.)を確認する

ダイアログの下部にあるコマンド一覧から、割り当てたいコマンドの「機能No.」を探します。

手順4: 入力欄に番号を入れる

該当の入力欄に、調べた機能No.を入力します。バージョンによっては、ドロップダウンから直接コマンド名を選べる場合もあります。

要確認: 入力方法(テキストボックスへの番号入力/ドロップダウン選択/その両方)は実機で確認します。s-projects 解説では「数値をテキストボックスに入力」と記載されています。

手順5: 必要なら(2)側も同様に編集

AUTOモードを使う方は、(2)側も同じ手順で編集します。AUTOモードを使わない方は (1) だけで完結します。

手順6: 「OK」で確定

「OK」ボタンを押すと、変更内容が即時に有効になります。「キャンセル」を押すと変更は破棄されます。

注意: 「OK」を押した瞬間に環境設定ファイル(jw_win.jwf)にも書き込まれるわけではない場合があります。設定を確実に保存するには、Jw_cad をメニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」から正規終了してください。詳しくは トラブルシュート: 設定が保存されない ※準備中 を参照。


変更できるコマンド・変更できないコマンド

「AUTO」タブの48方向すべてが自由にカスタマイズできるわけではありません。右ドラッグAMの一部の方向は、Jw_cadの根幹機能である読取点取得に割り当てられており、入力欄が変更不可(灰色固定)になっています。

変更不可コマンド該当する方向(初期割当)役割
円周1/4点右ドラッグAM 0時方向円・円弧の真上/真下/真左/真右の読取点
中心点(線・円・2点間)右ドラッグAM 3時方向線中心・円中心・2点間中心の読取点
オフセット右ドラッグAM 6時方向指定距離だけずらした位置の読取
線上点右ドラッグAM 9時方向線・円上の任意点を垂線・通過線で取得

要確認: 上記4方向が変更不可となる仕様の正確な表記(ダイアログ上で本当に灰色表示・ロックされるのか、上書き入力すると警告が出るのか等)を実機で確認します。

背景: この4方向は「クロックメニューを使用しない」を一般(1)タブでONにしても右ドラッグでは引き続き有効になる、Jw_cadの読取点取得の根幹機能です。これらをユーザーが消してしまうと作図効率が大きく落ちるため、仕様としてロックされています。

そのほかの方向(左ドラッグAM/PMの各方向、右ドラッグAMの上記以外、右ドラッグPMのほぼ全方向)は自由に変更できます。


初期割当の代表例(参考)

カスタマイズの土台になる、代表的な初期割当を一覧します。実機の値と必ずしも完全一致しない場合があるので、変更前にスクリーンショットを残してください。

右ドラッグAM(読取点系・最重要)

時計方向初期割当(代表例)役割
0時円周1/4点円の四方向の点取得(変更不可)
3時中心点取得線・円・2点間の中心点(変更不可)
6時オフセット距離指定で位置をずらす(変更不可)
9時線上点線への垂線交点を取得(変更不可)

左ドラッグAM(線・矩形・編集系の代表例)

時計方向初期割当(代表例)役割
0時線属性設定書込み線色・線種を変更
3時文字文字コマンドへ移行
6時範囲選択図形選択モードへ移行
9時AUTOモードAUTOモードへ移行(クロックメニューから起動)

要確認: 上記初期割当はs-projects・jwdojo解説と過去の実機経験を元にした概算です。実機の最新版で各方向の正確な初期割当を撮影確認し、別記事「クロックメニュー」のリファレンス表と整合させます。

そのほかの方向の初期割当・全体像は、クロックメニュー を参照してください。


クロックメニュー(2)の使いどころ

クロックメニュー(2)は、AUTOモードコマンド実行中にだけ使えるクロックメニューです。「AUTO」タブで(1)とは別に編集できます。

  • AUTOモード中に左/右ドラッグすると、(1)ではなく(2)の割当てが呼ばれる
  • (1)/(2)の切替は、ドラッグ量で行われる(一般(2)タブで切替距離を設定)
  • AUTOモードを使わない方は(2)を編集する必要は基本ありません

背景: (2)は「AUTOモード中に呼び出すコマンドだけを別セットで管理したい」という上級者向けの仕組みです。たとえば「AUTOモード中だけは線属性変更を最速でやりたい」「AUTOモード中だけ複線距離をワンタッチで切替えたい」といった、コマンドコンテキスト依存の効率化を実現するために用意されています。

(1)/(2)の切替挙動の詳細・切替距離の設定は、基本設定 一般(1) タブ基本設定 一般(2) タブ ※準備中 にあります(一般(2)側に「AUTOモードクロックメニュー(1)(2)の切替え距離」項目があります)。


設定の戻し方(初期化)

カスタマイズを試した結果「全部リセットしたい」「元に戻せなくなった」という場合の戻し方は、現状以下のいずれかになります。

方法A: 環境設定ファイル(jw_win.jwf)の再読込み

事前に jw_win.jwf に初期設定を保存しておけば、後から「環境設定ファイルの読み込み」で一括復元できます。

方法B: 1方向ずつ手動で戻す

「AUTO」タブを開き、変更した方向の入力欄に**初期割当の機能No.**を入れ直します。事前に「AUTO」タブのスクリーンショットを撮っておけば、参照しながら戻せます。

方法C: jw_win.jwf を削除して再起動

C:\JWW フォルダの jw_win.jwf を削除(または別名にリネーム)してから Jw_cad を再起動すると、ほぼすべての設定が初期値に戻ります。他の設定もすべて初期化されてしまうので、最終手段です。

要確認: 「AUTO」タブ内に「初期化」ボタン(リセットボタン)が存在するかを実機で確認します。色・画面タブの「色彩の初期化」、線種タブの「線種の初期化」のような専用初期化UIがAUTOタブにもあれば、本文をそちらの手順に差し替えます。

PERSCの推奨: 一番安全なのは方法A(jwf の保存と読み込み)です。「AUTO」タブを初めていじる前に、現状の jw_win.jwf を別名でコピーしておく習慣をつけましょう。元に戻したくなったときにファイル1つで復元できます。


「AUTOモード」と「AUTOタブ」の関係

紛らわしいので整理しておきます。

用語内容設定/操作はどこ
AUTOモード(コマンド)マウスのクリック位置・ボタンによってコマンドを自動切替する作図モード操作は AUTOモード
AUTOタブ(基本設定)クロックメニュー(1)(2)の各方向にコマンドを割当てるタブこのページ
クロックメニュー(2)AUTOモード中だけ呼べる別セットのクロックメニューこのページの「(2)の使いどころ」節
初期コマンド:AUTOモード起動時・ファイル読込時にAUTOモードを自動起動するチェック基本設定 一般(1) タブ

「AUTO」タブはあくまで割当ての設定をする場所で、AUTOモードそのものの操作・実用フローは別ページに分けています。


実務での使い方 ★PERSC独自

1. まず半年間は触らない

「AUTO」タブはJw_cadの操作感を根本から変えてしまうタブです。建築実務でJw_cadを使い始める方は、最初の3〜6ヶ月は一切触らないのが推奨です。理由は3つあります。

  • 解説サイトや講座の説明と画面挙動が食い違うと、学習効率が大きく落ちる
  • そもそも初期割当でほとんどの実務作業ができる
  • 自分が「この方向にこのコマンドが欲しい」と感じるまで動機が湧かない

「AUTO」タブを開くのは、毎日3時間以上 Jw_cadを使う状態になってからで構いません。

2. 編集する前に必ずスクリーンショットを残す

「AUTO」タブには「初期化」ボタンが見当たらないため(実機要確認)、変更してしまうと元の状態を覚えていない限り戻せません。ダイアログを開いた直後に、(1) と (2) それぞれをスクリーンショット撮影してから変更を始めましょう。撮ったスクショは事務所共有フォルダや図面アーカイブの「設定」サブフォルダに置いておくと、別PCでも復元できます。

3. カスタマイズより jwf の運用を整える

「AUTO」タブを事務所内で揃えたい場合、各PCで毎回手動設定するのではなく、標準 jw_win.jwf をマスターPCで作成 → 全PCに配布する運用が現実的です。

  • マスターPCで「AUTO」タブを編集 → 正規終了 → jw_win.jwf を取り出す
  • 配布対象PCの C:\JWW に上書きコピー
  • 「環境設定ファイル」コマンドから「読込み」で読み込ませる

事務所内で操作感を統一できれば、社員間のサポート・引継ぎが大幅に楽になります。詳しくは 環境設定ファイル(jw_win.jwf) ※準備中 を参照してください。

4. 個人的に効きやすいカスタマイズ3選

「AUTO」タブを実際に活用している方の事例で、効果が出やすい3パターンを紹介します。あくまで参考例で、自分の作業傾向に合わせて選んでください。

用途割当て例効果
線属性ダイアログを最速で開きたい左ドラッグAM 0時に「線属性設定」(初期もこの位置)線色・線種をワンドラッグで変更
範囲選択へワンタッチで入りたい左ドラッグAM 6時に「範囲選択」編集系コマンドへの導線が短くなる
直前コマンドを復帰したい左ドラッグPM 0時に「コマンド復帰」連続作業の中断・再開が楽になる

PERSCの推奨: 上記はあくまで一例です。自分が最も多く呼んでいるコマンドの上位3つを「AUTO」タブで左ドラッグAMに配置すると、体感速度が変わります。

5. (2)は「使いたい場面が来てから」で十分

クロックメニュー(2)はAUTOモード中にしか出ません。AUTOモードに慣れていない時期に(2)をいじっても、活用機会がそもそも来ません。(2)はAUTOモードを実務で半年使い込んでから触り始めて構いません。


つまずきポイント・対処 ★PERSC独自

Q: 「AUTO」タブを開いたが、入力欄に何を入れればいいかわからない

→ ダイアログ下部のコマンド一覧表から「機能No.」を探して入力します。コマンド名を直接入れるのではなく、番号で指定する仕様です。バージョンによってはドロップダウン選択も可能なので、入力欄の右端にプルダウン矢印が出ていないか確認してください。

Q: 右ドラッグAMの 0時/3時/6時/9時の入力欄がグレーアウトしていて変更できない

→ 仕様です。これら4方向は**読取点取得(円周1/4点・中心点・オフセット・線上点)**に固定されており、ユーザーは変更できません。これらは「クロックメニューを使用しない」設定をONにしても引き続き有効になる、Jw_cadの根幹機能です。

Q: クロックメニュー(2) のタブが見当たらない

→ 「AUTO」タブの左上のボタンが(1)/(2)の切替ボタンです。タブとして並んではおらず、1つのダイアログを切り替えて使う方式になっています。ボタンを押すと「クロックメニュー(2)」表示に切り替わり、入力欄の中身も(2)用のものに入れ替わります。

Q: 設定したのに次回起動したら元に戻っていた

→ Jw_cadを正常終了せずに強制終了した可能性があります。設定変更後は必ずメニューバー「ファイル」→「Jw_cadの終了」から終了してください。また、jwf の保存状態次第では、別PCに jwf をコピーすると上書きされます。詳しくは トラブルシュート: 設定が保存されない ※準備中 を参照。

Q: AUTOモードを使わないのに「AUTO」タブをいじる必要があるか?

→ ほとんど不要です。AUTOモードを使わない方でも、クロックメニュー(1) は通常作図中に使います。(1)の左ドラッグAM 12方向を自分の好みに合わせるだけで効果は出ます。(2)は完全にスルーして構いません。

Q: カスタマイズしたら他人のPCで動かなくなった

→ jw_win.jwf を別PCに持ち込まなければ、自分のPCでの設定は他人のPCには反映されません。事務所共有のときは、jw_win.jwf を一緒に共有しないと、見た目は同じJw_cadでも操作感が違うままになります。

Q: 元に戻したいが、初期値が思い出せない

→ 「AUTO」タブには明確な「全部リセット」ボタンが見つからない場合があります。最終手段は jw_win.jwf を削除(または別名リネーム)して再起動する方法ですが、他の設定もすべて初期化されるので注意してください。事前にスクリーンショットを撮っておくのが結局一番安全です。

Q: 「機能No.」と「コマンド名」の対応表がダイアログで読みづらい

→ ダイアログサイズが小さくて見づらい場合は、ダイアログのスクリーンショットを撮って画像ビューアで拡大すると読み取りやすくなります。または s-projects・jwdojo の解説ページに番号一覧が載っている版もあるので、ブラウザ側で参照しながら入力するのも実用的です。

Q: 「AUTOタブ」と「AUTOモード」がそもそも何が違うのかわからない

→ 別物です。AUTOモードは作図中に使う「コマンド自動切替モード」、AUTOタブは基本設定ダイアログの中の「クロックメニューの割当てを編集するタブ」です。AUTOモード自体の使い方は AUTOモード を参照してください。


関連項目


まとめ

  • 「AUTO」タブはクロックメニュー(1)(2)×左右ドラッグ×AM/PM×12方向=最大96コマンドの割当てを編集するタブ
  • (1)/(2)の切替は左上のボタンで行う(タブ並びではない)
  • 右ドラッグAMの0時/3時/6時/9時は読取点取得(円周1/4点・中心点・オフセット・線上点)で変更不可
  • 編集は「機能No.」を入力欄に入れる方式。コマンド一覧はダイアログ下部に並ぶ
  • 設定を確実に保存するにはJw_cadをメニューから正規終了する
  • 触る前にダイアログのスクリーンショットを残しておくのが安全策
  • 事務所内で揃えるなら個別カスタマイズよりjw_win.jwf の配布運用が現実的